急性冠症候群診療の考え方 N Engl J Med 2017;376:2053-64.
・6つのアセスメントを行い胸痛を評価していく!
1.トリアージ
・基本的な考え方としてEKG変化はあるか,心筋逸脱酵素はどうかの2点がメイン.
ST上昇・ST低下とMIとの鑑別 J Am Coll Cardiol. 2012 Oct 16;60(16):1581-98.
トロポニン上昇の原因 J Am Coll Cardiol. 2012 Oct 16;60(16):1581-98.
2.リスク層別化
TIMI risk score JAMA. 2000;284:835-842
- 65歳以上
- 冠動脈疾患家族歴、高血圧、高コレステロール血症、糖尿病、現在も喫煙中、のうち3つ以上当てはまる
- 50%以上の冠動脈狭窄の既往
- ST偏位あり
- 24時間以内に2回以上の狭心症状あり
- 7日以内にアスピリンを使用している
- 血清心筋マーカー(CK-MBまたは心筋特異的トロポニン)陽性
TIMI risk scoreと全死亡率,心筋梗塞,緊急カテ,全死亡・非致死的MIの発症(施行)率 JAMA. 2000;284:835-842
GRACE risk score Arch Intern Med. 2003 Oct 27;163(19):2345-53.
cf. Killip分類:
Class I: 心不全徴候なし
Class II: ラ音聴取、もしくは頸静脈怒張あり
Class III: 肺うっ血あり
Class IV: 心原性ショック状態
3〜5.初期治療の開始〜Intervention,予防まで.
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- NEJM2017年5月にACSの新しいレビューが載っていたので読んでみたがカテーテルをしない非専門医でも有意義な内容だった.
- とくにER診療に携わる者にとってはSix assessmentのうち1.2が重要であり,胸痛の考え方を整理できた.
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