PADの症状としては間欠性跛行が有名。
間欠性跛行:血管性か神経性か 呼吸と循環. 2013;61(9)-812-818
PADの鑑別診断
下肢症状を訴える患者の特徴 呼吸と循環. 2013;61(9)-812-818
下肢症状を訴える患者の診察の進め方 呼吸と循環. 2013;61(9)-812-818
基本的にはABIの測定を行う。
PADのマネジメント 呼吸と循環. 2013;61(9)-812-818
さて経皮的酸素分圧測定についてです。
足の血管走行: 臨床検査.2017;61(3):246-252
- 下腿には前脛骨動脈,腓骨動脈,後脛骨動脈の3本がある
- 前脛骨動脈支配で 1つ,腓骨動脈支配で 2つ,後脛骨動脈支配で3つのangiosomeがあり,治療の指標
- Angiosomeとは主要血管の解剖学的血行支配領域
- 足背は主に前脛骨動脈,足底は主に後脛骨動脈の支配領域
- CLI において創傷治癒が可能な血流を得るために,創部が存在するangiosomeを支配する血管への血行再建が有効
tcPO2測定原理
- 皮膚に貼り付けたクラーク型の酸素電極(隔膜型微小白金電極)の加温によって毛細血管の充血 (動脈血増加)が起こる.
- 酸素解離曲線の右方移動の結果,毛細血管内の血中 O2 が上昇する.
- 毛細血管の血流量が増え,皮下近くまで酸素を多く含んだ血液が流れる.
- 皮膚表面に達した酸素は電極のメンブランを通過し,電極液に拡散.白金陰極で還元され電子が発生する.
- 酸素分圧に比例した電流が生じ,この電流の大きさからtcPO2 値が算出される.
臨床判定
- 観測部位が安静時仰臥位で 10 mmHg 未満,また下腿下垂位で 45 mmHg 未満であれば CLI と診断.
Wifi分類では,30mmHg以下で重症となる J Vasc Surg. 2014; 59: 220–234.
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