NEJMにEGDT各3研究のメタアナリシスが出たので読んでみた.N Engl J Med 2017;376:2223-34
EGDTが敗血症性ショックの死亡率を減らすと,単一施設での観察研究が提案して以来,3つの他施設研究が行われた.ProCESS,ARISE,ProMISeは利がないと結論づけた.このメタアナリシスでは統計パワーとEGDTの治療効果の異質性を検証する.
EGDTが敗血症性ショックの死亡率を減らすと,単一施設での観察研究が提案して以来,3つの他施設研究が行われた.ProCESS,ARISE,ProMISeは利がないと結論づけた.このメタアナリシスでは統計パワーとEGDTの治療効果の異質性を検証する.
方法:各トライアルのエントリー基準,介入プロトコル,結果,資源利用及び,データ集積を和合し,非ブラインド前に全ての分析を指定した.試験の補完後,データを収集した.その際,PriCESSトライアルからプロトコルに基づく標準治療群をのぞいた.そして残りの差異を解決した.プライマリアウトカムは90日死亡率,セカンダリアウトカムは1年生存率,臓器回復,入院コストである.16の患者特徴と,6つの医療介護の供給の特徴といったサブグループに分けた治療を検証した.
結果
7カ国,138施設3723名の患者を研究した.90日死亡率はEGDTとUsual careで似通っていた(24.9% vs 25.4%).adusted ORは0.97(0.82-1.14, p=0.68).EGDTはICU使用と,心臓血管補助の点で通常治療群に比べて勝っていたが,他の結果は有意な差を認めなかった.平均的な費用はEGDTの方が上にも関わらず.サブグループ解析はworse shock(高入酸血症・高乳酸値・低血圧や高死亡予測リスク)の患者に対してEGDTに利益がないこと,通常蘇生時の昇圧薬や補液使用を制限することには約にな経たないことをしめした.
結論
このメタアナリシスではEGDTは通常治療よりも良い結果を得られず,また入院コストの増加と関係があることを示した.
EGDT群と通常治療群では1年生存期間に変わりがない.
メタアナリシスの結果
結論としては入院コストを増大させるだけの結果となってしまっている.
※Usual careがどのような加療かは不明.
0 件のコメント:
コメントを投稿