概論
- UEDVTは全てのDVTのうち4−10%の症例でみられ,10万人に3.6人に発症すると言われている.Thromb Res. 2017 Jun 1;156:54-59.
- UEDVTはしばしば腋窩静脈や鎖骨下静脈に発生するが,橈骨静脈や尺骨静脈,上腕静脈といった遠位の静脈にも発症するし,同様に腕頭静脈や内頸静脈といった頸部の深部静脈にも生じる.Thromb Res. 2017 Jun 1;156:54-59.
原発性UEDVT Thromb Res. 2017 Jun 1;156:54-59.
- 前UEDVTの約20−50%であり,そこには真に特発性の症例や,Paget-Shroetter症候群が含まれる.
- Paget-Shroetter症候群はeffort-related rhtombosisとも言われており,反復した腕の動きや激しい腕の動きにより鎖骨下静脈を圧迫することによって生じる.
- 胸郭出口症候群は潜在的に,Paget-Shroetter症候群の病因に一役買っている.
続発性UEDVT Thromb Res. 2017 Jun 1;156:54-59.
- 一過性の,もしくは永続的なリスクファクターによってひきおこされる.
- 弱いリスク因子として,静脈血栓塞栓症の家族歴がある事,不動,経口避妊薬使用,血小板増多症,ペースメーカがある.
- 強いリスク因子として,CVカテーテル挿入中,担癌患者,上肢の手術歴がある.
- 70%以上のUEDVTの原因がCVC関連.
臨床予測スコア
各種検査特性
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