2022年9月12日月曜日

腎臓内科医ならアトルバスタチン>ロスバスタチン??

ものすごく久しぶりの投稿です。今後はアウトプットのためにも続けていけたらと、思っております。

腎臓内科にかぎらず、内科診療を行っていくには、脂質異常症の管理には精通していなければなりません。

腎機能が低下している患者を見ることが多い我々はよく、アトルバスタチン(リピトール®)を使用することが多いです。これは昔の論文で、蛋白尿、高コレステロール血症を伴う慢性腎臓病患者に対して、ACE阻害剤/ARBに加えてアトルバスタチンを投与することにより、蛋白尿および腎臓病の進行速度を減少させる可能性が示されているためです。Am J Kidney Dis. 2003 Mar;41(3):565-70.

一方で、ロスバスタチン(クレストール®)もまた、一般内科ではよく用いられますが、これはいわゆるstrong statinと呼ばれる薬剤の中で作用が強力と言われているためです。

ちなみにスタチンの種類をまとめるとこんな感じ。

 

スタンダード(ウィーク)スタチン

ストロングスタチン

一般名

プラバスタチン

シンバスタチン

フルバスタチン

アトルバスタチン

ピタバスタチン

ロスバスタチン

商品名

メバロチン

リポバス

ローコール

リピトール

リバロ

クレストール

半減期(h)

2.7

3.2

1.3

11

11

20

性質

水溶性

脂溶性

代謝

腎臓

CYP3A4

CYP2C9

CYP3A4

胆汁

CYP2C9


ところでこのロスバスタチンですが、他のスタチンとは異なり、CCr30mL/min未満だとAUC3倍程度になる、つまり血中濃度が上がりやすいことが知られており、最大投与量を5mg(普通は日本の場合10mg)にしなければなりません。

そも、ロスバスタチンは米国FDAでの承認時に血尿や蛋白尿の報告があったようですが、市販後調査が行われてこなかったようです。そこで、今回以下のような論文がpublishされました。JASN September 2022, 33 (9) 1767-1777.



CKD stage G4以上の患者割合は少ないものの、GFRが低下するほど、認可用量以上にアメリカでは使われており、


ロスバスタチンの用量が多ければ多いほど、血尿・蛋白尿のハザード比が増えますよ、との結論です。


ただし、日本に適応するにはうーん、という用量です。普通40mgも使いません。ですが、すくなくとも10mg程度まで使用している我々としては蛋白尿の増加はなるべく避けたいがために、がっつりとLDLを落とす必要がない限りは、ロスバスタチンの使用は控えるほうが良い『可能性がある』。結局はときと場合ですね。

個人的には、COIも何もないですが、アトルバスタチンであまり聞かなければ、エゼチミブ(ゼチーア®)を使って、それでもだめならロスバスタチンに変更、でいいんじゃないかなーと思っております。その前に、栄養療法や運動療法が最も大事ですがね!

 

以上です!


2017年7月21日金曜日

腸腰筋の病変

腸腰筋に病変を来す原因 Emerg Radiol. 2008 Sep;15(5):295-310.


腸腰筋膿瘍の合併症 Emerg Radiol. 2008 Sep;15(5):295-310.
  • 尿路閉塞
  • 骨髄炎(仙腸関節,股関節,椎間板)
  • 瘻孔形成
  • ドレナージチューブ抜去後の膿瘍再発
  • 以上合併症に対する放射線的介入・外科的介入


腸腰筋周囲の解剖 Emerg Radiol. 2008 Sep;15(5):295-310.

CTでの所見の診断精度 AJR Am J Roentgenol. 1994 Jan;162(1):83-6.
いずれの所見も,腸腰筋血腫と判断するには微妙だが,
びまん性病変が血腫で特徴的といわれている.その他腫瘍,膿瘍,血腫については図の通り.

2017年7月18日火曜日

上肢DVTについて

概論
  • UEDVTは全てのDVTのうち4−10%の症例でみられ,10万人に3.6人に発症すると言われている.Thromb Res. 2017 Jun 1;156:54-59.
  • UEDVTはしばしば腋窩静脈や鎖骨下静脈に発生するが,橈骨静脈や尺骨静脈,上腕静脈といった遠位の静脈にも発症するし,同様に腕頭静脈や内頸静脈といった頸部の深部静脈にも生じる.Thromb Res. 2017 Jun 1;156:54-59.

原発性UEDVT Thromb Res. 2017 Jun 1;156:54-59.
  • 前UEDVTの約20−50%であり,そこには真に特発性の症例や,Paget-Shroetter症候群が含まれる.
  • Paget-Shroetter症候群はeffort-related rhtombosisとも言われており,反復した腕の動きや激しい腕の動きにより鎖骨下静脈を圧迫することによって生じる.
  • 胸郭出口症候群は潜在的に,Paget-Shroetter症候群の病因に一役買っている.

続発性UEDVT Thromb Res. 2017 Jun 1;156:54-59.
  • 一過性の,もしくは永続的なリスクファクターによってひきおこされる.
  • 弱いリスク因子として,静脈血栓塞栓症の家族歴がある事,不動,経口避妊薬使用,血小板増多症,ペースメーカがある.
  • 強いリスク因子として,CVカテーテル挿入中,担癌患者,上肢の手術歴がある.
  • 70%以上のUEDVTの原因がCVC関連.


臨床予測スコア 

各種検査特性
  • D-dimerのカットオフ:500 μg/L
    • 50歳以上のカットオフ:patients age in years × 10 μg/L


2017年7月14日金曜日

Non thyroidal illnessについて

PSL内服中,橋本病の既往がある高齢女性でフォロー目的にTSH, FT3/FT4を測定したところTSH低値,FT3低値を認めた.
汎下垂体機能低下症のスクリーニング目的に各種下垂体前葉ホルモンを出したが,ひっかからず(ACTH・Cortisolは外部からPSL入っているため低値でした).
なんぞ?

nonthyroidal illness(NTI) medicina.2005;42(7):1238-1240.
甲状腺以外の疾患で血中甲状腺機能検査値に異常をきたす病態.
病因:
  1. 5′-脱ヨード反応の低下
  2. 甲状腺ホルモン結合蛋白の低下
  3. TRH,TSHの分泌低下
  4. 甲状腺ホルモンの細胞膜輸送体の機能低下
  5. サイトカインの影響

原因:medicina.2005;42(7):1238-1240.

NTIと甲状腺疾患の鑑別 medicina.2005;42(7):1238-1240.
治療:
  • NTIにおけるT4値は生命予後とも相関し,4μg/dl以下での死亡率は50%,さらに2μg/dl 以下では死亡率は 80%に達するといわれている.
  • 原疾患が治癒すれば,血中甲状腺ホルモン検査の異常所見は速やかに改善
  • NTI に対する甲状腺ホルモン剤投与は原疾患の予後には影響しないとする報告が多い.
  • 従来の治療法のみでは予後の改善が期待できない重症の心筋梗塞に伴うNTIに対してはT3投与が有効であるとの報告がある.
またPSL30mg/day以上服用しているとTSHの分泌が抑制されるとのことです.INTENSIVIST. 2015;7(3);604-613.

勉強になりました.

2017年7月13日木曜日

サイトメガロウイルス感染・サイトメガロウイルス腸炎

サイトメガロウイルス Gastroenterol Endosc 2010;52:221-30.
  • CMVはヘルペス科のDNAウイルスで,ヒト以外には感染せず,ヒトからヒトへの伝播には密接な接触を必要とする.
  • CMVの感染様式は母子間,性的,医原的に分けられる.
  • 母子間では子 供の時期に胎盤,産道,母乳などから感染する. 性的感染は大人になってからの初感染が多く,精液,子宮頚管・膣分泌液などから感染する.医原的は移植,輸血などにより感染するが,本邦では多くが産道感染により初感染を受け,終生持続感染する.
  • 多くは不顕性感染で成人の抗体保有率は 60~90%
  • 一度感染するとウイルスは生体内に生涯にわたって潜伏する
  • 潜伏したウイルスは宿主の免疫力の低下により再活性化する.
  • 思春期以降に初感染を受けた場合は伝染性単核球症様の症状を呈することが多くCMV 単核症と呼ばれる.この場合にもCMV腸炎を合併することがある.


サイトメガロウイルスのハイリスク患者、主要徴候、部位 Ann Intern Med. 1993;119(9):924-935.


  • 部位については67%が下部消化管とされる Curr Gastroenterol Rep (2012) 14:334–342
  • エイズ患者の場合、CMV疾患はCD4リンパ球が100/mm3以下の場合に増加する. Ann Intern Med. 1993;119(9):924-935.
  • リスクとなるステロイドの量に関しては、調べた限りでは不明.
診断algorithm
・エルゼビアに良いアルゴリズムがあったので、参照。
 
以下、up to dateの翻訳
・サイトメガロウイルス腸炎では、血漿や全血PCRでCMVが陰性であったとしても除外することが出来ない。
・PCRのCMV腸疾患に対する感度は85%、特異度は95%である。
・CMV腸疾患患者の平均血漿CMVコピー数は38334 copies/ml。
・ただしCMV腸疾患と生検で診断した患者のうち15%は血漿からCMV-DNAを検出することができない。

・便検体からCMVを培養することはCMV腸炎の診断においては無意味。 

ただし2010年の系統的なレビューではPCRは感度91%としている。
・言わずもがな、組織診断は特異度100%。Turk J Gastroenterol. 2010 Mar;21(1):83-6.

推奨されうる検査は次の順となる.Ann Intern Med. 1993;119(9):924-935.
  • CMV感染のウイルス学的診断は,血液ではPCRによる血中 DNA の証明,血液中の白血球中抗原(アンチゲネミア)の証明,抗体検査ではIgM抗体あるいはペア血清でのIgG 抗体の有意な上昇.
  • 最も用いられるのはアンチゲネミア法で,1個/5万細胞以上を陽性と判定するが,陰性であるからといって CMV感染は否定できない.
治療 Curr Gastroenterol Rep (2012) 14:334–342
・膠原病患者、炎症性腸疾患患者(IBD)、癌患者、薬剤による免疫機能低下患者、明らかに基礎疾患のない患者におけるCMV腸炎の治療は、決まった見解はない。
・ステロイド、免疫抑制薬使用患者は減量、中止を考慮し、他の患者は、症状やCMV血症を考慮して治療すべきかを決定することが推奨される。

免疫抑制患者でのサイトメガロウイルス感染症の発症リスク。
糸球体疾患を有する患者に対して免疫抑制を行った133名のretrospective cohort study. Int Urol Nephrol. 2014 Dec;46(12):2357-60.
・発熱・倦怠感・筋痛・咳嗽・喀痰・下痢・白血球減少・肝酵素異常・肺炎を免疫抑制中に発症した患者に対してCMV DNA PCRが行われた。
・1000copies/μL以上を陽性とされている。 
・シクロホスファミド+ステロイドはCMV感染症の発症リスクとなる。
・有意差は出ていないが、MMFではCMV感染症を発症することはなかった。
・その他、多変量解析でクレアチニンおよび年齢がCMV感染症を発症させるリスクと判明している。
・CMV感染症は免疫抑制剤開始後5ヶ月の間にみられると言われている。

サイトメガロウイルス腸炎 
潰瘍形成機序には2つの説がある.Gastroenterol Endosc 2010;52:221-30.
  1. 血管内皮細胞でCMVが活性化増殖し,炎症細胞と血管内皮の巨細胞化により血管内腔が狭小化し,粘膜に虚血性変化が生じるという説
  2. 既存の潰瘍にCMVが二次的に感染する
  • 1の機序が主と考えられている.
  • 潰瘍性大腸炎や虚血性大腸炎に合併する CMV腸炎は2の機序の可能性が考えられる.
  • 潰瘍性大腸炎に関してはCMV感染が重症・難治化に関与していることが知られている.

  • 病変部位は多くは区域性であるが,全大腸の場合もある.
  • 区域性の場合,右側に多いとする報告と左側に多いとする報告がみられる. 
  • 小腸での好発部位は終末回腸であり,内視鏡検査の際には終末回腸の観察が必要である.

  • 内視鏡像の特徴は多彩な潰瘍が多発することであり,潰瘍は形や大きさや深さも様々とされている.
  • 発赤,びらん,アフタ様潰瘍,不整形潰瘍,円形潰瘍,地図状潰瘍,打ち抜き様潰瘍,帯状潰瘍,巨大潰瘍,縦走潰瘍,横走潰瘍,粘膜脱落,偽膜様病変などが報告されている.

  • CMV腸炎を疑った場合,組織の核封入体,酵素抗体法によるCMV抗原の検出,血中アンチゲネミアの測定を行う.
  • 病変部組織検査では,HE染色による核封入体の証明,酵素抗体によるCMV抗原の証明,PCRまたはin situ hybridizationによる組織中のDNAの証明など.核封入体の検出は細胞に感染しているCMVの証明となり,感染症と診断できる.潰瘍底からの生検での陽性率が高い.


2017年7月11日火曜日

肺炎球菌迅速検査

概論
  • グラム染色は,安価で迅速にできる検査で,形態と染色性から菌の推定が可能・炎症細胞の出現や貧食像の確認も可能であるという長所の一方で,場所や設備(顕微鏡)が必要で,実施者の検体処理の技量や熟練した判定能力などに検査結果の判定が左右される.
  • グラム染色の感度は43~100%,特異度は11~94%のばらつきがある.日本呼吸器学会誌 2(4):343-348, 2013.
  • 自己融解酵素を有する為に培養困難な場合がある.Chest.1998;114:1588-1593.
  • 受診前に他の医療機関で抗菌薬の投与がされていても,尿中抗原の陽性率に有意差はなく,尿中抗原検査はすでに抗菌薬が投与されている 患者にも有用.北臨技会誌.2017;15(1):2-6.
  • 喀痰のGeckler分類と尿中抗原の陽性率に有意差はない.北臨技会誌.2017;15(1):2-6.
  • 発症3日以内に検査をした場合と4日以上経過した場合で比較をしたところ,発症3日以内に検査をしたほうが尿中抗原の感度が良い.北臨技会誌.2017;15(1):2-6.
  • 以前より喀痰グラム染色・喀痰培養検査・尿中抗原検出キット(BinaxNow)があった.近年,喀痰を検体に用いる肺炎球菌抗原検出キットであるラピランが登場している.日本呼吸器学会誌 2(4): 343-348, 2013.

各種検査陽性率
検査特性 日本呼吸器学会誌.2013;2(4):343-348.
迅速抗原検査の日数に拠る感度の変化 日本呼吸器学会誌.2013;2(4):343-348.
Binaxの添付文書上には,尿中の肺炎球菌英膜抗原は症例によって異なるが,尿中に排出されるのは通常症状出現後3日目以降であり,発症後間もない検体では検出できない恐れがある」とある. 一方で2013年の研究では,
と,BinaxNowの場合には,0日で感度最大,以後減少した.
ちなみにRapirumの場合,0日と2日目で感度が最大になる.
特異度はほぼ変わらず. 

尿中肺炎球菌抗原の陽性期間
  • 7.3週という報告や、1週から3.4週という報告もある.Scand J Infect Dis. 2006;38:166-171. 日本呼吸器学会雑誌. 2003;41:521-525.

交差反応の問題 Infect Immun.1993; 61:3076-3077.
  • 莢膜多糖体抗原はすべての S. pneumoniae の serotype に共通であるだけではない
  • 他のStreptococcus 属 Milleri グループ(S. mitisやS.oralis)でも共通である.

2017年7月7日金曜日

ステロイド性骨粗鬆症

ステロイド性骨粗鬆症の発症機序
ステロイドの骨組織への直接的な影響 
  • ステロイドの骨形成への影響
  1. 骨芽細胞の増殖と分化の抑制 → 骨芽細胞数の減少
  2.  骨芽細胞のアポトーシス誘導 → 骨芽細胞の寿命短縮
  3.  骨芽細胞による骨基質合成の低下
  • ステロイドの骨吸収への影響 

  1.  破骨細胞分化抑制因子 OPG 産生抑制、破骨細胞分化誘導因子 RANKL 産生亢進 → 破骨細胞の分化・活性化を促進(一部 controversial)
  2. 破骨細胞のアポトーシス抑制 → 破骨細胞の寿命延長
  3. 骨表面での破骨細胞数増加
ステロイド性骨粗鬆症の特徴
  • 骨密度はステロイド開始後短期間で減少し、骨脆弱性が生じる
  •  高い骨密度でも骨折を起こしやすい(ステロイド性骨粗鬆症におけるYAM の 80%の骨密度の患者の骨強度は、原発性骨粗鬆症におけるYAM の 70%の骨密度を示した時の骨強度に相当)J Bone Miner Metab23 : 105-109, 2005.
  • 既存の骨折がある患者では、新規骨折リスクのオッズ比が 5.2 ~7.9 倍と非常に高い J Bone Miner Metab23 : 105-109, 2005.
  • 2.5mg/日未満の少量ステロイドでも脊椎椎体骨折のリスク増加あり(1.55 倍)J Bone Miner Res 15 : 993-1000, 2000.
  • 2.5mg/日以上使用例では投与開始後わずか 3 ~ 6ヶ月で骨折リスクが最大に達する Osteoporosis Int 13 : 777-787, 2003
  • 20mg/日を超えると骨折リスクは急激に増大 J Bone Miner Metab23 : 105-109, 2005.
  • 骨折を回避するための安全なプレドニゾロン1日投与量を算定すると71μg /日であったと報告されおり、安全な治療用量はないと考えざるを得ない  J Intern Med, 254:486-493, 2003.
  • 投与中止後骨折リスクは低下していくが、中止後 2 年では非投与例と同じレベルまでは低下しない J Bone Miner Res 15 : 993-1000, 2000.
  • 日本人膠原病患者を対象にした前向き研究の結果が報告され,骨吸収亢進はステロイド開始後1週間から発生し,ステロイド開始後早期からのアレンドロネートとアルファカルシドールの併用療法の有用性が示された.J Bone Miner Metab. 2016 Nov;34(6):646-654.

ステロイド投与に拠る骨折の発生率と,用量毎の骨折リスクJ Bone Miner Res. 2000 Jun;15(6):993-1000.

ステロイド開始後,骨折発症リスクは増大 Osteoporos Int. 2002 Oct;13(10):777-87.

ステロイド性骨粗鬆症の管理と治療のアルゴリズム(骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015)
・ステロイド開始後の骨量減少は最初の数カ月が 最も高いため,早期からの薬物療法が望まれる。
・アレンドロネートとリセドロネートは,ステロイド性骨粗鬆症の骨密度に対する有意な一次予防効果および 二次予防効果が示され ,椎体骨折の有意な抑制効果も報告されており,第一選択薬である.
・第一選択薬が禁忌,早期不耐容,効果不十分 などの場合に使用.
・活性型ビタミンD製剤のアルファカルシドールとカルシトリオールは,ステロイド骨粗鬆症において単一試験での効果は明らかではない.
・消化器症状やコンプライアンス不良で経 口薬の投与が困難な場合は,アレンドロネートの点滴静注製剤や静注剤であるイバンドロネートを考慮.
・既存骨折があり,高用量のステロイドを服用している閉経前女性に限って,アレンドロネート,リセドロ ネート,テリパラチドを推奨.ArthritisCare Res (Hoboken).2010;62:1515-1526.

経過観察ステロイド性骨粗鬆症の管理と治療. ガイドライン:2014 年改訂版.
・胸腰椎単純レントゲン撮影,骨密度測定を半年から1年毎に行う.
・GC投与量の変化を考慮し,定期的に骨折リスクをスコアで評価.

ステロイド性骨粗鬆症薬物療法の推奨 ステロイド性骨粗鬆症の管理と治療. ガイドライン:2014 年改訂版.
ビスフォスフォネート製剤
アレンドロネート
  • ステロイド性骨粗鬆症患者を対象とした試験で、プラセボ群と比して腰椎骨密度は 1 年で 3.3%増加し、新規椎体骨折の頻度を1 年で 41.5%減少させ、2 年で 89.7%減少させた。Arthritis Rheum. 44 : 202-211, 2001. Arthritis Rheum 52, S570, 2005.
リセドロネート
  • ステロイド性骨粗鬆症患者を対象とした試験で、腰椎骨密度は 2.5 ~ 3.7%増加し、新規椎体骨折の頻度を 62 ~68%減少させた。J Bone Miner Res. 15 : 1006-1013, 2000.
エチドロネート
  • ステロイド性骨粗鬆症患者を対象とした 1 年間の試験で、プラセボ群と比して腰椎骨密度は 3.8%増加し、新規椎体骨折の相対危険率は 43%低下した。N Engl J Med. 7, 337 : 382-387, 1997. J Rheumatol. 31 : 163-166, 2004.

活性型ビタミンD3 製剤 
  • RCT のメタ解析で、無治療やカルシウム製剤あるいはその他のビタミン製剤に比べて腰椎骨密度の維持・増加や腰椎骨折率においてビスフォスフォネート製剤には劣るが有効であることが報告された。Osteoporosis Int 15, 589-602, 2004.

ビタミンK2 製剤 
  • 本邦における縦断研究で、骨折予防効果が報告された。Osteoporosis Jpn11 : 11-14, 2003.

小児頭部外傷

夜に 小児 の 頭 部 外傷が来て対応した、 というイベントがありました。 小児 の意識障害 客観的評価するには有用だが、判断はなれないと難しい→ 母親にいつもとなにが違うが聞けばよい。 小児 のGCSの取り方。 ・EとMはほぼ同じ ・Vは笑顔で声に反応、物を視線で追えば5 ・あ...