2017年6月12日月曜日

降圧療法において,収縮期血圧と拡張期血圧どちらを優先するか?

SBPは目標血圧に達しているもののDBPは達していない症例,もしくはその逆の症例も多く見受けられ,治療に困ることがある.そのような場合にはどちらを優先して治療目標を達成すればいいのか。


IDACOデータベースを用いて12集団から無作為に抽出された,8341名の高血圧無治療患者における24時間血圧とhealth outcomeを記録した。HRをmultivariable-adjusted Cox regressionを用いて算出したStudy Circulation. 2014 Aug 5;130(6):466-74.

130/80mmHg以上を高血圧としている.

母集団

高血圧とイベントの発生率
11.2年間の間に927名(11.1%)は死亡,356名(4.3%)はCVDを発症し,774名(8.9%)は致命的・非致命的な心血管系イベントを発症した.

  • 拡張期高血圧症単体(DBP24h≧80mmHg)は全死亡リスク,心血管死亡リスク,脳卒中を増やさなかった(HR<1.54; p≧0.18)が,非致命的な心血管系・心臓・冠動脈リスクと相関していた(HRs1.75;P0.0054)
  • 収縮期高血圧症単体(SBP≧130mmHg)及び,両方の高血圧は前述の全てのリスクを増やした.(P0.0012)

  • 50歳以下では,DBPはリスクの主要因となり,有意となる(HR for 1-SD increase, 2.05; P=0.0039)ばかりか,心血管死亡率 (HR, 4.07;P=0.0032)及び,全ての複合心血管イベントでも有意となる(HR, 1.74; P=0.039).
  • 50歳以上では,DBPは有意に全エンドポイントを予測しない(0.96HR1.14; P0.10)
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  • 50歳未満の患者ではSBPよりもDBP,50歳以上の患者ではDBPよりもSBPのほうが心血管疾患イベントに相関する.
  • 外来や入院時の血圧管理の参考にしたい.

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